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若い女性の薄毛はエストロゲンの減少と間違ったヘアケアが原因!改善に有用な対策法4つを紹介

最近、10代や20代の若い女性で薄毛に悩む人が増加しているとか。おしゃれに人一倍関心のある世代ですから、本人は大きなショックを受けますし、誰にも相談できずに悩んでいる人も多いでしょう。

このページでは、若い女性が薄毛になってしまう原因を探るとともに、薄毛の改善が期待できる対策法を4つご紹介します。

Contents

女性の薄毛は主に女性ホルモンの乱れが原因

若い女性の薄毛の原因

薄毛のメカニズムについては、女性ホルモンが関係していることが知られています。女性の場合、男性のように頭髪が抜けてしまうAGA(Androgenetic Alopecia 男性型脱毛症)とは違い、髪のコシや張りが無くなり全体的に髪が細くなることで「薄毛」になるのが特徴です。

このような女性特有の薄毛をFAGA(Female AGA 女性男性型脱毛症)といいます。女性には女性ホルモンが多いため、AGAのような脱毛に至らないことが解明されています。

女性ホルモンにはエストロゲンとプロゲステロンという2つの種類があり、エストロゲンには髪を育てる毛包組織のコラーゲンを増やし、髪の発達をサポートする働きがあります。エストロゲンは10代後半から30代をピークに分泌量が低下、女性が閉経を迎える50歳前後で激減します。このことから、更年期以降の薄毛の多くは、このエストロゲンの減少が原因であるとわかりますね。

若い女性のエストロゲン減少の5つの原因

本来、女性ホルモン分泌のピークである10代や20代の若い女性でエストロゲン分泌が低下してしまう原因は主に以下の5つです。

  1. 睡眠不足:睡眠不足はお肌の大敵と言われますが、その理由は女性ホルモンが乱れ、興奮作用のある男性ホルモンが優位になってしまうためです。
  2. ストレス:睡眠不足と同様、精神的なストレスは女性ホルモンの分泌バランスを崩します。心配事があると生理周期が乱れたりしますね。
  3. ダイエットなどの食生活の乱れ:極端なダイエットは頭皮の栄養不足を招くほか、ストレスを引き起こし、ホルモンバランスが崩れることが分かっています。
  4. ピルの服用:ピルの服用中はエストロゲンが増えます。ピルの服用をやめて急激にエストロゲンが減ることで副作用として薄毛になる場合があります。
  5. 妊娠出産:出産後に髪が抜けるという話はよく聞きます。子育てに忙殺されるストレスも関係あるのでしょう。

これらの要因で、女性ホルモンのバランスが大きく崩れます。その結果、エストロゲンの分泌が減って薄毛が進むといわれています。

間違ったヘアケアも薄毛の原因

町中の家庭に自宅風呂が普及していなかった昭和中頃は、庶民は銭湯に通い入浴していました。銭湯では洗髪する場合は追加料金がかかり、現在のように毎日洗髪する人はあまりいませんでした。

自宅風呂の普及でヘアケアの意識も大きく変わり、シャンプーやリンス、トリートメントなど多くの種類のヘアケア商品が出回るようになりました。清潔好きの日本人ですが、毎日洗髪する習慣が広まったのはたかだか20〜30年のことです。ところが、毎日洗髪することによる髪や頭皮への弊害も指摘されているのです。

洗いすぎで頭皮や毛髪が乾燥してしまう

洗髪する女性

毛髪や頭皮の皮脂汚れを落とすために開発されているシャンプー剤はアルカリ性です。皮脂と一緒に水分も落としてしまうため、過剰な洗髪は髪と頭皮を乾燥させてしまいます。

頭皮が乾燥すると、皮膚の水分と皮脂のバランスが崩れて、頭皮の皮膚の保護バリアが十分に形成できなくなります。その結果、雑菌が繁殖して皮膚炎などを引き起こし、発毛サイクルが乱れ、脱毛の原因になってしまうのです。

ヘアケア剤を十分洗い流さないことで皮膚炎を発症する

自分でシャンプーを使って洗髪する場合、髪の生え際や襟足、耳の後ろなどのシャンプーを十分に洗い流すことができない場合も。すすぎ残したシャンプーのアルカリ成分が頭皮に残ると、かぶれなど皮膚炎の原因になります。

髪や頭皮も日焼けをする

忘れてはいけないのが紫外線の影響です。帽子や日傘が必要なのは日射病や熱射病の予防だけではなく、髪や頭皮の紫外線対策にも有効です。日焼けは軽度のやけどと同じです。やけどは毛根組織を破壊してしまいます。

ヘアスタイルで薄毛になることも

髪には自然な流れがあるので、どうしても分け目が同じ所になってしまう人も多いのではないでしょうか。また、ゴムで縛ったり、バレッタで留めたりするヘアアレンジは、どうしても頭皮に負荷をかけてしまいます。同じ場所に同じ方向へ力がかかりすぎると、「牽引性薄毛」になる可能性があります。

パーマやカラーリング・ブリーチによるダメージも薄毛の原因に

最近は自宅で気軽にカラーリング、または脱色したりと、気軽に髪のおしゃれを楽しむ人も多いですよね。カラーリング剤やブリーチ剤の中には、比較的髪や頭皮に優しい成分のものもありますが、多くのものは髪と頭皮にダメージを与えます。また、定期的な使用を続けることで、アレルギーが発症する場合もあります。

このほか、パーマやヘアアイロンなど、薬剤と加熱で髪の形状を変えるスタイリングももちろん毛髪にダメージを与えます。

病気で薄毛や脱毛がある場合は病院へ

「円形脱毛症」は、頭皮の一部に脱毛が起こって皮膚が露出してしまっている状態です。原因は精神的な問題がほとんどですので、皮膚科だけでなく心療内科に受診することをおすすめします。

脂漏性湿疹で炎症のある部分が脱毛する場合もあります。脂漏性湿疹は頭皮だけではなく、顔や腋にも発症するなかなか治らない病気です。ヘアケア剤のアレルギーと見分けがつきにくいので、皮膚科に受診しましょう。

若い女性のための薄毛改善対策

加齢による薄毛は、ヘアスタイルを工夫したり、女性用ウィッグの活用などで見た目をボリュームアップするしかなく、薄毛の根本的な対策にはなりません。しかし、若い女性の薄毛の場合は、生活を改善したりヘアケアの方法を変えることで根本的に治せる可能性があります。

1.生活習慣を整える

女性ホルモンのバランスを整えて、健康的な髪を育てるエストロゲンの分泌を促しましょう。具体的には以下のつの工夫が効果的です。

  • バランスの取れた食生活
    ダイエットは食事制限よりも運動で基礎代謝を上げましょう。
  • 睡眠はたっぷり取る
    毛包で髪がつくられるのは睡眠中です。頭皮もお肌と同じ皮膚ですから、睡眠不足は頭皮の質も低下させ、皮脂の過多などを招きます。美容のためには睡眠が第一です。
  • ストレスを溜めない
    過剰なストレスから「円形脱毛症」を発症することもあるように、髪とストレスは大きな関係があります。「苦労をすると白髪が増える」というのは大げさな話ではなく、毛髪のためにもストレスをためすぎないようにしましょう。

2.ヘアケアよりも頭皮のケアをメインに

ヘアケアは頭皮のケアがメイン

ドラッグストアに行くと選ぶのに困るほどのヘアケア用品がありますが、「香りが良い」「サラサラになる」「しっとりまとまる」などの効能だけで選んでいませんか?香りの多くは人工香料ですし、サラサラもしっとりも、髪の毛をシリコン剤などでコーティングして指通りをスムーズにしているだけ。本来の髪質を良くしているわけではありません。

なぜなら今生えている髪は、組織としては「死んだ」もの。いくらトリートメントやパックをしたからといって、蘇るわけではありません。健やかな髪にする秘訣は、これから生えてくる髪を健やかなものにするためのケアをすること、つまり、毛髪よりも頭皮のケアを大切にしなければならないのです。

頭皮の乾燥を避ける

洗い過ぎは頭皮の乾燥を招きます。使うシャンプーにも注意しましょう。頭皮は体の他の部分の皮膚よりもデリケートなので、弱酸性や、アミノ酸などが主成分のシャンプーを選びましょう。すすぎは十分に。髪を洗うというよりも頭皮を洗うことを意識して。

頭皮への過剰な刺激を避ける

カラーリングやパーマなども極力避けましょう。おしゃれを楽しむにしても、できるだけ刺激の弱いカラーリングにするか、大胆なイメージチェンジにはファッションウィッグを使うことをおすすめします。

髪質が良いと言われるインド女性のヘアケアに学ぶ

人毛のウィッグを作る時に、インド女性の髪質は大変良いといわれています。若い世代にカラーリングやパーマの習慣があまりないこともありますが、インド女性の美髪を保つヘアケアのポイントは頭皮ケアの習慣です。

インドの古典的医学書「アーユルヴェーダ」に効能が記されている「アムラ」「ヘナ」「シシカイ」などをブレンドして頭皮をマッサージすると、頭皮が健やかになり、髪質が変わってくるといわれています。

頭皮のマッサージは頭皮の血行を良くするので、「アムラ」「ヘナ」「シシカイ」がなくてもそれ自体で効果があります。ストレスのリセットとして、ヘッドスパなどを定期的に受けるのもいいでしょう。

「お湯洗い」も試して見る価値あり

お湯洗いとは、髪や頭皮をシャンプーを使わずにお湯だけで洗うことです。SNSなどで話題になっていますが、「お湯洗いにしたら抜け毛が減った」など、「薄毛」対策に良い評判が多いようです。

時々、刺激の弱いシャンプーを使って毛髪の汚れを落とす程度で、頭皮のよごれはお湯でほとんどが落ちるとのこと。頭の湿疹には特に効果があったとの声が多く、いくら頭を洗ってもかゆい、フケがでるという人は試してみてはいかがでしょうか。

3.ヘアスタイル、アレンジを工夫してみよう

髪型を整える女性

同じ場所で髪を分けていると分け目やつむじの部分が日焼けしてしまったり、同じヘアスタイルを続けていると牽引性の薄毛になったりします。

時々イメージチェンジも兼ねて分け目を変えたり、トップにボリュームを持ってくるアレンジを試してみると薄毛部分のカバーにもなり、頭皮の負担も減ります。以下の対策は直接の薄毛改善ではありませんが、人の目を気にしてストレスが増えることはぜひ避けたいものなので、是非参考にしてみて下さい。

  • 分け目を変える:薄毛対策の一番の方法はこれです。分け方を逆にするだけでボリュームアップしますので、ぜひはじめに試してみたい対策です。
  • 多めに前髪を下ろす:薄毛に悩む人はいわゆる「ワンレン」で、前髪がない人がほとんど。額が出て、顔周りの薄毛が気になる場合に試してみて下さい。
  • 頭頂にお団子ヘア:薄毛部分のつむじを隠す効果があります。
  • ショートカット:髪の重みがなくなるので、頭皮の負担が減り、トップにもボリュームが出やすくなります。
  • ゆるふわパーマ:部分的に気になる部分にボリュームを出す事ができます。
  • ターバンやカチューシャ:薄毛の部分にターバンやカチューシャを持ってくることで視線をそらせたりカバーできます。
  • ファッションウィッグを利用する:自分の髪を傷めずに、薄毛も気にせずに楽しめるのがファッションウィッグです。帽子のようにその日の気分や洋服に合わせてウィッグを楽しむ若い女性も増えていますね。

4.紫外線対策をしっかり

毛髪や頭皮のためには、夏だけでなく、紫外線対策をすることをおすすめします。日傘、帽子などの他に、スプレータイプで髪に吹き付けることでUVカットができる日焼け止めも市販されています。

ただし、日焼け止めを使う場合は、皮膚の弱い人は成分に注意しましょう。ケミカル成分による「紫外線吸収剤」は人によってはアレルギーを起こす場合もあります。

生涯美髪を保ちたいなら10代20代のヘアケアが重要!

10代や20代の若い女性の薄毛は改善できます。また、10代や20代でのヘアケアや頭皮ケアによって生涯美髪を保つことも可能です。インド女性のヘアケアや食生活も興味深いですね。

ストレスでエストロゲンの分泌を減らさないように心がけ、頭皮と毛髪に負担をかけないヘアケア用品を選ぶ知識を積極的に身に着けることがポイントです。思い切ったアレンジを楽しみたいときにはファッションウィッグを利用するのも賢い選択と言えます。

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