ウィッグ(かつら)は最近、単なる薄毛隠しアイテムではなく、メガネや帽子と同じような「おしゃれアイテム」として認知されています。
特にシニア女性用ウィッグは多彩で、自分好みのスタイルで細かくオーダーできる店もあるなど、選択肢が広がっています。
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シニア女性用ウィッグは上品で落ち着いた色合い
また年齢を重ねると、女性であっても薄毛に悩む方が増えてくる。シニア女性用ウィッグ市場では、薄毛隠しを目的とするウィッグや、病気によって生じた脱毛をカバーするため開発された医療用ウィッグも、かなりのニーズがあるんだ。
魅力1. 多彩なデザインで好みやコーディネートとして選べる
一口に「シニア女性」といっても、60歳と80歳ではヘアスタイルに対する考え方も異なるものですし、そもそもウィッグのようなおしゃれ要素の強いアイテムは、つける人によって好みやセンスが大きく異なってくるものです。
そのためメーカー各社も、幅広いニーズに対応できるよう、趣向を凝らしたデザインのウィッグを開発・販売しています。
自分の好みの髪型や、その日のコーディネートで選ぶことも可能です。
魅力2. シニア女性用ウィッグは目的に応じて使い分けできる
ファッション用から医療用まであるシニアウィッグは、使う人の目的次第で自在に使い分けることができます。
たとえば、抗がん剤治療による脱毛のため、普段は医療用のフルウィッグをつけているシニア女性でも、「おしゃれをしてお出かけしたい!」という気分の時だってあるはずです。
そんなときは、上品なシルバーヘアを使用したカールスタイルのフルウィッグなどを着用すれば、一気に華やいだ雰囲気になります。
魅力3. レディメイドかオーダーメイドかを選べる
シニア女性用ウィッグはレディメイド(既存品)かオーダーメイドかでわかれます。
レディメイド(既製品)なら最高級品でも20万円程度で買えますし、大手メーカーのフルオーダーウィッグでも、18万円程度で購入可能。
オーダーメイドは多少値が張りますが、自分の頭の形に適したウィッグが作れ、使用感もぴったりなものが手に入りますよ。
シニア女性ウィッグの選び方
シニア女性用ウィッグの選ぶ際は、
- タイプ
- スタイル
- カラー
- 価格
- 既成品かどうか
といったポイントを比較しましょう。
4つのタイプから選ぶ
ウィッグのタイプには「フルウィッグ」「ハーフウィッグ」「トップピース」「医療用ウィッグ」「付け毛(エクステ)」などがあります。
フルウィッグは好きなヘアスタイルを楽しめる
フルウィッグは頭部全体をカバーするタイプのウィッグです。自分の毛量にかかわらず、好きなヘアスタイルを楽しめるのが特徴です。メガネや帽子、コートを着替えるかのように、よりどりみどりのフルウィッグを楽しむこともできます。
フルウィッグは普段医療用ウィッグをつけている人におすすめです。医療用ウィッグは皮膚に直接触れる面積がどうしても多いことから、JIS規格の定めた安全性基準を満たすことが必要です。そのため、デザインを優先できるファッション用ウィッグに比べると、やはり見た目の点でやや違和感を覚えてしまう場合もあるようです。
そのような悩めるユーザーにとっては、おしゃれなフルウィッグはありがたいアイテムです。特に病気による脱毛に悩むシニア女性にとっては、ウィッグひとつで気持ちが晴れやかになることもあるので、気持ちの面でも安心できますよ。
ハーフウィッグは6万円ほどで購入可能
自分の髪の毛にプラスして使うのがハーフウィッグです。フルウィッグを使うほどではないものの、全体的に毛量が少なくなり、ボリュームのあるヘアスタイルが難しくなってきた人が使います。
今ある髪の毛にプラスして使うため、家族や友人などに対して与える印象の変化も少なくて済むのがメリットです。
また、加齢に由来する女性特有の薄毛に悩む女性にとっては、薄毛の部分だけを手軽にカバーできるハーフウィッグはとても便利なアイテムです。価格もフルウィッグよりずっとお安く、6万円ほどで上質のハーフウィッグを買うことができます。
部分的に毛量を補うトップピースであればナチュラルな仕上がりに
トップピースは主に頭頂部の毛量不足を補うことに特化したウィッグです。自分のヘアスタイルはそのままに、部分的にボリュームアップしたいシチュエーションで小道具的に使うことができます。クラス会で昔の知人や友人に久しぶりに会う、そんな場面では大活躍するアイテムでしょう。
頭頂部やその周囲の毛量が少ない人は、トップピースを使うことでふんわりとしたパーマスタイルからやわらかいレイヤースタイルまで、シニア女性にふさわしい上品なヘアスタイルを楽しむことができます。
医療用ウィッグもデザイン性がではじめている
医療用ウィッグも、ファッション用ウィッグに負けないくらいデザイン面で進化しています。ブラシ一つで簡単にケアとスタイリングが可能なショートスタイルはもちろん、手グシで内巻き、外ハネと自由にスタイリングできるミディアムスタイル、そしてなだらかなカールが美しいロングスタイルなど、「いかにも、かつら」と一目でわかってしまうような質の悪いウィッグはもはや存在しません。
ただ、医療用ウィッグを使う人は、頭部の広範囲に脱毛がある場合が多いため、ウィッグのタイプとしてはフルウィッグのみとなります。
付け毛(エクステ)であれば自由なスタリングが可能
アップスタイルやダウンスタイルをする際に、髪の毛のボリュームを出す目的で使うのが付け毛(エクステ)です。スタイリングよりも髪の毛のボリュームを増やすことに特化しているため、より自分好みの自由なスタイリングをしたいというニーズに応えた商品といえます。
若い頃からロングヘアにこだわってきたシニア女性にとっては、加齢による薄毛が原因でロングヘアをキープできなくなることも。そんなとき付け毛をうまく活用することで、以前と変わらないロングヘアを楽しめますよ。
スタイルで選ぶ
スタイルのバリエーションは、メーカーやブランドによって数多くあります。今回は一般的なヘアスタイルの分類に従って紹介します。
ショートスタイルはフルウィッグやハーフウィッグが最適
ショートスタイルは、フルウィッグやハーフウィッグがもっとも得意とするスタイルです。全体のボリュームが少なくて済むので、カラーや毛の長さ、カールの有無などちょっとした違いで印象がかなり変わるのがショートの特徴です。
シニア女性にとってはもっとも馴染みやすいスタイルなので、各メーカーがもっとも力を入れて商品開発しているのもショートスタイルです。価格面でも20万円近い高級品から2?3万円ほどのお手頃な商品まであります。
ミディアムはフルウィッグ専用のスタイル
ミディアムはフルウィッグ専用のスタイルです。頭部全体をカバーできるので、脱毛症や抗がん剤による脱毛などにより薄毛の範囲が非常に大きい人でも、フルウィッグであれば医療用ウィッグの代わりに使うことができます。
ミディアムでもっともベーシックなスタイルは「ボブスタイル」です。シンプルなので顔の形を選びませんし、前髪を眉頭までおろすスタイルなら小顔効果も期待できるので、ヘアスタイルにこだわりのあるシニア女性にもおすすめです。
フルウィッグであればロングヘアもできる
シニア世代になるとロングヘアが少なくなるのが一般的です。これはシャンプーやスタイリングに手間暇がかかることが理由です。またロングヘアは髪の毛に艶がないと、清潔感のない印象を受けてしまうため、毛髪の水分量が減ってしまうシニア世代にとっては敬遠しがちなスタイルといえます。
とはいえ、せっかくウィッグをつけるなら、若い頃のようにロングスタイルに挑戦したいというシニア女性もいることでしょう。
フルウィッグであればロングヘアのものもあるので、若い頃の髪型をもう一度楽しめます。
既製品か否かで選ぶ
「既製品(レディメイド)かオーダーメイドか」という選び方は、洋服のスーツの選び方とほぼ同様に捉えることができます。
たとえばスーツを買う場合、オーダーメイドであれば、そのときの体型にジャストフィットしたスーツを作ることができます。また素材や色合いといった細部についても注文可能です。
反対に既製品の場合は、そのような細かな注文がきかないため、既存の商品のなかから自分の体型や好みにフィットしたものを見つけ出す必要があります。
その意味で、自分だけのおしゃれや高度な機能性を気にする女性なら、フルオーダーのウィッグを選ぶと高い満足感を得られます。
ただ、オーダーメイドは、やはり既製品よりもはるかに高額になります。既製品の場合、ハイエンドの商品でも20万円ほどですが、素材やデザインにこだわったフルオーダーとなると50万円近くかかってしまいます。
タイプ別:付け方の注意点
ウィッグの付け方の注意点は、ウィッグのタイプごとに異なります。
あのー、すみません、、オーナーからお願いします(-_-;)
フルウィッグの付け方の注意点
1.ウィッグをつける前に自分の髪の毛をまとめる作業が必要です。ショートなど毛量の少ない人は、前髪・サイド・襟足の3ヶ所をヘアピンで留めればOK。ロングヘアなど毛量の多い人の場合は、ヘアバンドやネットなどを利用して、髪の毛全体を均一で平らになるようにまとめましょう。
2.ウィッグをつける際は、前後を確認し、ウィッグの前部を額にかけるように深くあててから、後ろにずらしていきます。初めからピンポイントでつけようとしてもうまく固定できませんので注意しましょう。
ウィッグを付ける際の注意点
ウィッグを付ける際には、まず地毛をブラッシングしましょう。こうすることで、ウィッグが髪に馴染みやすくなります。
加えて、ハーフとショートでは注意するポイントがそれぞれあります。
ハーフウィッグを付ける時は生え際から1センチほど後ろにセット
ウィッグをつける際は、前後を確認し、左右の襟足部分を両手で持ちます。その上で、額の生え際から1センチほど後ろにウィッグをセットします。ウィッグの左右にあるストッパーが左右対称の位置にあれば正しく装着できています。
ショートウィッグを付ける時は生え際から1~3センチほど後ろにセット
ウィッグをつける際は、前後を確認した上で、額の生え際から1~3センチほど後ろにウィッグをセットします。ウィッグの左右にあるストッパーのクシの部分を頭部に対して直角にあてたら、頭皮にそって寝かせるようにゆっくり地毛に差し込むことでうまく装着できます。
女性用ウィッグは薄毛に悩む人だけのアイテムではありません
それから付けるときには地毛をブラッシングするということと、タイプ別の付け方の注意点を理解してつけることが大切だね。
シニア女性用ウィッグには多彩なタイプ、スタイルがあります。
ウィッグは薄毛に悩むシニア女性の気持ちを前向きにさせるアイテムです。しかし、医療用ウィッグを使っている人や毛量に不足のない人でも、お手頃価格で気軽に選べるウィッグがたくさん販売されています。
店舗や通販など、入手できる方法はさまざまあるので、ぜひ一度手にとってみることをおすすめします。
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